歯科企業エンビスタ・ホールディングス(Envista Holdings)が、中国にインプラント・矯正装置・診断機器の生産を集約し、インドでは歯科材料の販売を拡大します。
デンタルトリビューン・インターナショナルは9月16日の報道で、中国・蘇州の新工場稼働とインドでのカー(Kerr)の歯科材料発売を伝えました。生産施設への投資と販売市場の拡大が並行して進む動きです。
3ブランドを集約した蘇州工場
1億4,900万ドルを投じた新工場は、2026年8月25日に生産を開始しました。 上海の西にある江蘇省蘇州市に位置する施設で、ノーベルバイオケア(Nobel Biocare)・オームコ(Ormco)・DEXISの生産を一か所に集約します。
患者が接する製品でいえば、インプラントから歯列矯正装置、口腔内スキャナーまでにわたります。ノーベルバイオケアのインプラントとオームコの矯正用ブラケットは中国で初めて生産し、マウスピース型矯正装置と口腔内スキャナーも生産品目に含まれます。異なる治療に使われるブランドが、同じ製造拠点を活用する仕組みです。

中国の大量購入入札への参加計画
工場投資と併せて注目されるのが、中国の政府主導による大量購入です。報道では、国際的なインプラントメーカーが単価の引き下げを受け入れながら、大規模な購入量に対応していると説明しています。
エンビスタは8月時点で、インプラントの第2次契約と矯正製品の初回契約が、今年下半期にまとまると見込んでいました。マウスピース型矯正装置に加え、ブラケットとワイヤーの購入手続きにも参加する計画です。これは同社が示した見通しと参加計画であり、契約の獲得が確定したという意味ではありません。
インドで歯科材料の販売と教育を拡大
インドではカーの歯科材料を発売しました。報道によると、ポール・キール最高経営責任者が出席した発売イベントは、蘇州工場の開設から1週間後に開かれました。ただし、イベントの日付は別途明記されていないため、記事の公開日を発売日とみなすことはできません。
エンビスタは、インドでの口腔の健康に対する意識の高まりと、審美・修復治療の需要増加を進出の背景に挙げました。今後は複数の都市で海外の歯科専門家が参加する巡回イベントを開き、大学・専門家団体との協力を強化する計画です。材料販売に教育と歯科医師との接点を組み合わせる方式です。
患者の診療に関わるのは、インプラント・矯正装置の生産拠点と歯科材料の販売経路です。ただし、今回の報道には、蘇州で生産した製品の韓国への供給の有無や、韓国内の販売価格変更に関する内容はありません。中国工場の稼働を、韓国内の治療費引き下げや供給拡大の根拠とする段階ではありません。

