概要

酸っぱい食べ物を食べたときに、歯が一瞬ズキッとしみたりピリッと感じたりする状態を指します。酸味の強い食べ物は酸性が強く歯の表面を刺激しやすく、その刺激が内部まで伝わると短く鋭い感覚として現れます。この感覚は酸っぱい食べ物だけでなく、冷たい水や甘い食べ物でも同じように現れることが多く、通常は刺激がなくなると痛みも一緒に治まります。特定の歯1本か2本だけに現れるのか、口の中の複数の場所に現れるのかによって原因が分かれることがあります。

レモンのような酸っぱい果物を一口かじり、顔をしかめながら手で頬を押さえる人

原因

酸っぱい食べ物だけでなく、冷たい水や冷たい風にも一瞬鋭くしみて、歯磨きのときにも同じような感覚がある場合はこちらに該当することがあります。歯茎が下がったり歯の表面がすり減って内側の象牙質が露出すると、こうした刺激がそのまま伝わるためです。詳しくは知覚過敏症の記事をご覧ください。

酸っぱい食べ物とともに冷たいものや甘いものを食べたときにも、特定の歯1本でしみる感覚が繰り返される場合は、こちらも確認する必要があります。細菌が作り出す酸が歯の表面を溶かして穴を作ると、その部位に刺激がそのまま伝わるためです。詳しくは齲蝕(虫歯)の記事をご覧ください。

セルフチェック

酸っぱい食べ物だけでなく、冷たい水や甘い食べ物、歯磨きのときにも同じようにしみるかを確認します。特定の歯1本だけでしみるのか、複数の歯でしみるのかも見分けます。刺激がなくなった後、痛みもすぐに治まるのか、それとも残り続けるのかを確認します。鏡で見たときにその歯の表面がへこんでいたり穴が見えたりしないかも併せて確認します。

受診の目安

刺激があるときだけ短くしみてすぐに治まる場合は、急を要しないこともあります。ただし数日以上続いたり次第に悪化したりする場合、または刺激がないのにズキズキとした痛みに変わる場合は、先延ばしにせず受診してください。しみる部位が目で見てわかるほどへこんでいたり穴があったりする場合も、受診を急ぐべきサインです。

治療と受診先

原因によって治療は異なります。露出した象牙質を塞ぐ処置で治まる場合もあれば、穴ができている場合はその部分を詰める治療が必要になることもあります。いずれの場合も、虫歯の治療や知覚過敏の処置を行う歯科医の診察を受けて原因を確認したうえで決めるのが安全です。

経過と注意点

放置すると症状が今より悪化したり長引いたりすることがあります。酸っぱい食べ物や冷たい食べ物を減らし、強くこする歯磨きを避けることは助けになることがありますが、自己判断で治療を先延ばしにするより、まず原因を確認してもらうことが優先です。