質問
以前に詰めたレジンやインレーが外れたように感じることがあります。手で触れるとざらざらした感触があったり、隙間が触れたり、実際に小さな破片が取れてしまうこともあります。病院に行く前に何を確認すべきか、歯科ではどのような基準でその部分だけを手直しするのか、それとも作り直すのかを決めるのか、気になることがあります。
簡単な回答
レジンやインレーが外れたように感じたら、自分で貼り直したり詰め直したりせず、歯科で確認を受ける必要があります。歯科では損傷した範囲がどれくらい広いかと、その修復物の下の歯に新しいむし歯(二次う蝕)ができていないかを併せて確認します。損傷が局所的でその下の歯質が健全であれば、既存の修復物をすべて取り除かずにその部分だけを詰め直す部分修理で済ませることができます。損傷範囲が広い場合や、その下に新しくできたむし歯がある場合は、既存の材料を完全に除去して再度修復する必要があります。
なぜそうなのか
レジンとインレーは作られ方が異なります
レジン(コンポジットレジン)は歯に直接詰めて光で硬化させる材料です。歯の表面を酸でごく微細に腐食させたあと接着剤を塗って接着します。インレーは型を取ったあと歯の外であらかじめ作り、接着剤で装着する間接修復物で、レジンのほかに金属や陶材でも作られます。
作り方が異なる分、外れたときの見え方も異なることがあります。レジンは詰めた部分の縁や咬合面の一部が局所的に欠けるケースが多く見られます。インレーは歯の外で作られて接着された修復物であるため、損傷の範囲を見た目だけで判断するのは難しいことがあります。直接レジンとレジンインレーが作られる方式の違いは、両方の修復方法を比較する際に参考にできます。
損傷範囲と下方のむし歯を併せて確認します
歯科では視診とレントゲン写真の両方で確認します。ひとつは、今欠けたり取れたりした部分が修復物表面の一部にとどまる局所的な損傷なのか、修復物のかなりの部分が失われた大きな損傷なのかという点です。もうひとつは、その修復物の縁や下側の歯に新しくできたむし歯、すなわち二次う蝕があるかどうかという点です。
二次う蝕とは、すでに終わった修復物の縁やその下の象牙質に再び生じるむし歯で、再発性う蝕とも呼ばれます。微小漏洩(修復物と歯の壁の間のわずかな隙間から細菌が浸入する現象)や、最初の治療時にむし歯を取りきれなかったこと、縁の形態が適切でなかったことが主な原因です。歯間部のむし歯を咬翼法エックス線写真で確認する理由で、この種のむし歯を見つける検査についてさらに見ることができます。
修復物を調整する過程でその下に二次う蝕が疑われる、あるいは確認された場合は、既存の修復材を完全に除去して再度修復する必要があるとされています。判断は、どれだけ欠けているかだけでなく、その下が健全かどうかにもかかっているわけです。

損傷が局所的であれば部分修理で済ませられます
既存の修復物の一部が破折した場合や、その下に部分的な二次う蝕ができた場合は、修復物全体を交換せずに損傷した部分だけを除去したあと接着性コンポジットレジンで補修する方法があります。この場合も、修復物の下に残っている二次う蝕は完全に除去するのが原則で、必要であれば視野や器具が届くようにその部分の窩洞を少し広げます。続いて、既存材料であるレジンや金属、陶材の表面を処理して新しいレジンが接着できるようにします。この方法は歯質の削除量を最小限に抑えながら問題を解決できる選択肢です。
レジンで作られた修復物であれば、修理の過程は比較的簡単です。損傷した表面をダイヤモンドバーで粗く整え、酸で処理したあと接着剤を塗り、新しいレジンを詰めて仕上げます。金属や陶材で作られたインレーの欠損をレジンで補修する場合は、その表面に合った処理を行わないと接着力が得られません。
10年以上使用した金の修復物の縁にできた二次う蝕をその部分だけ除去し、別の材料で詰めた後、24か月が経過してもその境界が健全に保たれた症例が報告されています。損傷範囲が局所的な場合は、このような部分修理でも歯を保存しながら十分に長く維持できます。
損傷範囲が広い、または下方のむし歯が広範囲な場合は交換が必要です
損傷した部分が広い場合や、その下で確認された二次う蝕が局所的な範囲を超えている場合は、部分修理だけでは十分ではありません。この場合は既存の修復材をすべて除去し、歯を再度修復する必要があります。
このケースでは、空いた部分を再び詰めるだけでは終わりません。新しい修復物が咬む力で外れないように保持してくれる形態を歯に新たに作る工程も含まれます。損傷したり弱くなったりした部分をどれだけ広く除去すべきか、残った歯の壁が直接充填するレジンで十分か、それとも型を取って作るインレーが必要かは、残っている歯質の量と咬合力が集中する位置によって変わります。
レジンやインレーが外れたように感じたときにまず行うべきことは、その場所を自己判断で詰めたりそのままにしたりすることではなく、損傷範囲とその下の状態を歯科で直接確認してもらうことです。その結果に応じて、歯をできるだけ保存する部分修理と、再度修復する交換のどちらが必要かが決まります。


